スマホ119

専務ブログ

沖縄のスマホ修理のお医者さん

スマホ119 専務の現場ノート

専務ブログ現場から、次の119へ。

壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。

専務スマホ119 専務 富村 レオ
  • 修理歴 11たたき上げ
  • 8 店舗現場を統括
  • 育てる仲間と技術
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専務の富村レオが店舗の作業台でスタッフ2人に修理技術を指導しているイラスト 背中で教えて、言葉で渡す。
スーファミの殻を透明に替えました|専務のレトロゲーム改造図鑑⑧
2026.08.06 0

こんにちは、専務の富村レオです(^^)

レトロゲーム改造図鑑、第8回。今回は番外編です。

ここまで7回、ぜんぶ携帯ゲーム機をやってきました。でも今日は据置機。しかも、僕が実際に自分の手でいじったばかりのやつの話をさせてください。

スーパーファミコンの殻を、透明なクリアケースに替えました。

スーパーファミコンの外装を透明なクリアケースに交換する専務の4コマ漫画

なんで替えたのか

理由は、正直に言うとそっちのほうがカッコいいからです(笑)

それ以上の理由がない。完全に趣味です。

第3回のゲームボーイカラーの回で、僕は「90年代の半透明スケルトンが好きだ」「中身が見えるほうが好き、職業病かもしれない」と書きました。

あれ、本音でして。

今のスマホって、真逆じゃないですか。継ぎ目を消して、ネジも隠して、中身を一切見せない方向に進んでいる。あれはあれで美しいと思います。

でも僕は、機械が「自分は機械です」と主張しているあの感じが好きなんですよ。

スーファミという機械

ちょっとだけ本体の話を。

スーパーファミコンの発売は1990年11月21日。価格は25,000円でした。

この連載でおなじみですが、僕はまだ生まれていません(7年前です)。父の世代の機械ですね。

今回いじったのは、僕が後から手に入れた個体です。

1990年代初頭の据置ゲーム機とカラフルなボタンのコントローラーのイラスト

あの独特の丸っこいデザイン。灰色の本体に、赤・青・黄・緑のカラフルなボタン。

当時としては珍しく、ボタンに色をつけたんですよね。それまでのコントローラーって、だいたい黒か灰色でした。

あと、電源スイッチとイジェクトレバーのあの感触。カチッと入って、ガチャンと出る。今の機械にはない、機械式の手ごたえがあります。

殻を替えるという作業

やること自体は、実はそんなに難しくありません。

手順としてはこうです。

  1. 裏側のネジを外す(ここも特殊ネジです。任天堂はほんとに好きですね)
  2. 上下の殻を開ける
  3. 中の基板と各パーツを、そっと取り出す
  4. 新しい透明な殻に、同じ配置で移し替える
  5. ネジを締めて完成

言葉にすると5行です。

ただ、基板を全部移し替えるということは、全部いったんバラすということなんですよね。ここが地味に緊張します。

外装交換で基板を移し替える手順の図解

気をつけたのは、この2つ。

ネジの管理。 長さの違うネジが混ざっています。適当に外すと、締めるときに「あれ、これどこのネジだ」となる。僕は小さいトレーに、外した場所ごとに分けて置いています。

ケーブルの向き。 差し込む向きが決まっているものがあるので、外す前に写真を撮っておく。これは分解の基本中の基本です。

開けたついでに、必ず見るところ

ここからが修理屋の話です。

殻を替えるだけなら、中身は見なくても作業はできます。取り出して、移して、閉じるだけですから。

でも僕は、絶対に中を見ます。というか、目に入ってしまう。

見ているのは、この3つです。

1.電池の跡がないか

スーファミ本体には乾電池は入りませんが、ソフト側には入っているものがある。この連載で何度も書いた、セーブ用のボタン電池です。

本体でも、周辺機器や後付けの部品まわりに液漏れの跡が残っていることがあります。白い粉や緑青が見えたら、そこは要注意です。

2.コンデンサが膨らんでいないか

基板に立っている円筒形の部品、あれがコンデンサです。

これ、寿命があります。30年以上経つと、頭が膨らんだり、液が漏れたりする。

膨らんでいたら交換のサインです。放っておくと、映像が乱れたり、音がおかしくなったり、最悪は電源が入らなくなる。

ちなみに、同じ時代の機械でもゲームギアという機種は「コンデンサを全部交換するのが前提」と言われるほど有名です。そのへんの話は、また別の回で。

3.端子の汚れ

ソフトを差し込む端子と、コントローラーの端子。ここが酸化していると接触不良を起こします。

「ソフトを何回も抜き差ししないと映らない」というやつ、原因はだいたいここです。

レトロゲーム機の点検3項目が今のスマホの点検と同じであることの図解

で、この3つ。そのまま今のスマホの点検項目でもあります。

電池の状態を見る。膨らんでいないか確認する。端子(充電口)の汚れを見る。

うちの店で充電不良の相談を受けたとき、まず疑うのが充電口のホコリなんですよ。ポケットの綿ぼこりがぎゅうぎゅうに詰まっていて、それを取っただけで直る。これ、本当に多いです。

30年前の機械も今のスマホも、見るところは変わらないんですよね。

組み上がって、光らせてみた

で、完成したのがこれです。

透明な外装に交換して中の基板が見えるようになった据置ゲーム機

中の基板が、外から丸見え。

正直に言います。めちゃくちゃ気に入ってます(笑)

飾っていても、ふと目に入ったときに「ああ、この機械はこうやって動いてるんだな」と分かるんですよ。中身が見えるって、それだけで愛着が変わります。

ちなみにクリアの殻は、経年で黄ばんでくることがあります。透明な樹脂って紫外線に弱いので、直射日光の当たる場所に置きっぱなしにするのは避けたほうがいいです。

これも実はスマホケースとまったく同じ話で。透明なケースが黄ばむのを見たことがあると思います。あれと同じ現象なんですよ。

好きでやってることが、仕事に効いている

最後に、ちょっとだけ真面目な話を。

こういうのって、完全に趣味です。誰に頼まれたわけでもないし、直したから儲かるわけでもない。

でも、やっていて思うんです。

手を動かした回数だけ、うまくなる。

ネジの管理も、ケーブルの外し方も、力の入れ具合も、結局は場数なんですよね。趣味でバラした30年前の機械の経験が、翌日にはお客さまのiPhoneを開けるときの手つきになっている。

だから僕は、これを胸を張って「仕事の一部」だと思っています(^^)

スマホ119では、スマホやiPhoneだけでなくゲーム機の修理・買取もやっています。押し入れに眠っている機械があったら、いちど見せてください。

とくに電池が入りっぱなしのものは、早いほうがいいです。

押し入れの古いゲーム機は電池を抜いて保管することを促す図

次回からは第2弾に戻ります。ニンテンドーDSiから、僕がリアルタイムで通った世代に入っていきますよ(^^)


スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
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