スマホ119 専務の現場ノート
専務ブログ現場から、次の119へ。
壊れたiPhoneを自分で直したあの日から、修理ひと筋で11年。いまは専務として全店舗の現場を回り、仲間の技術と心に火をつけるのが仕事です。スマホ119を責任持って引っ張っていく覚悟と、現場で起きているリアルを、そのまま書いていきます。
- 修理歴 11年たたき上げ
- 全 8 店舗現場を統括
- 育てる仲間と技術
背中で教えて、言葉で渡す。
こんにちは、専務の富村レオです(^^)
改造図鑑、第10回。今日はニンテンドー3DSです。
この機種、僕にとっては中学生のときの相棒でした。思い入れも語りたいことも多いので、いつもより熱くなるかもしれません(笑)

2011年、メガネなしで立体に見えた
発売は2011年2月26日。価格は25,000円。
このとき僕は13歳。中学1年です。
まず、名前のとおり画面が立体に見えます。しかも専用メガネなしで。
当時、映画館では3D映画が流行っていて、あれは必ずメガネが要りました。それをゲーム機が、裸眼でやってきたんです。
初めて見たときの感想は、はっきり覚えています。
「え、ほんとに奥行きがある」
画面の中に箱庭があるみたいな感じでした。手前のキャラと奥の背景が、ちゃんと違う距離にある。あれは体験しないと伝わらないやつです。
仕組みはけっこう力技
どうやっているかというと、ざっくり言えば右目と左目に、別々の映像を届けているんです。
画面の表面に細かい仕切りのようなものがあって、見る角度によって「右目にはこっち、左目にはこっち」と光を振り分ける。脳が勝手に立体だと解釈してくれる、という仕組みです。
だから正面から見ないと成立しない。横にずれると画像がダブって見えました。

あと、本体の横に3Dボリュームというスライダーが付いていて、立体の強さを自分で調整できました。
正直、僕は途中からほぼゼロにしていました(笑)
目が疲れるんですよ。長時間やっていると、じわじわくる。周りの友達もだいたい同じで、最初の一週間は感動して、そのあと切る。そういう機能でした。
発売半年で、1万円下がった
3DSの話で外せないのが、この事件です。
2011年8月、発売からたった半年で25,000円→15,000円に値下げされました。
1万円です。半年で。
子どもながらに「え、そんなことある?」と思いました。発売日に買った人の顔を思い浮かべましたよ。
任天堂もそこは分かっていて、先に買った人には過去のソフトを20本無料で配るという対応をしました。アンバサダー・プログラムというやつです。
今この話を思い出すのは、仕事柄かもしれません。値段を下げるって、そう簡単な決断じゃないんですよ。先に買ってくれた人にどう向き合うかまで込みで、はじめて成立する。
あの対応があったから、「まあ許すか」となった人が多かったんだと思います。
この時代、何を遊んでいたか
ポケットモンスター X・Y
2013年。ポケモンが本格的に3Dになった作品です。
それまでドット絵だったポケモンが、ぬるぬる動く。バトルでカメラが回り込む。あれは衝撃でした。
あと世界同時発売だったのも大きかった。ネットで海外の人と交換・対戦できる。中学生の僕にとっては、世界がいきなり広がった感じでした。
とびだせ どうぶつの森
2012年。自分が村長になるやつです。
これは本当に流行りました。学校で「もう村行った?」が挨拶がわりになるレベル。
DSの回で書いたどうぶつの森が、ここですれちがい通信とネットを手に入れて、もう一段化けた感じです。
モンスターハンター4
2013年。友達の家に集まって、四人でひたすら狩る。
これがまた、スライドパッドを酷使するゲームなんですよ。カメラを動かすのに親指でぐりぐり回し続ける。
…そう。ここが今日の本題につながります。
本題:スライドパッドがすり減る

3DSでいちばん多い故障。それがスライドパッドの摩耗です。
左手の親指で操作する、あの丸いやつですね。
症状はこうです。
- 表面のザラザラが消えて、ツルツルになる
- 指が滑って、思ったほうに動かない
- ひどくなると、キャップが取れる
- 手を離しているのに、勝手に動く(ドリフト)
なぜ、そこばかり減るのか
理由は身も蓋もなくて、そこだけ常に指がこすれているからです。
ボタンは「押す」だけですが、スライドパッドは押しながら、ぐりぐり回す。摩擦が桁違いなんですよ。
しかもモンハンみたいなゲームだと、何時間もそれを続ける。当時の僕らは、まさに毎日それをやっていました。
そして、もうひとつ。中身は精密な部品です。
スライドパッドの下には、傾きを電気信号に変える仕組みが入っています。ここにホコリが入ったり、部品が摩耗したりすると、ニュートラルの位置がずれる。
これが「手を離しているのに動く」の正体です。
これ、今のコントローラーと同じ話です
ピンときた人もいると思います。
Switchのジョイコンのスティックドリフト、まったく同じ現象です。
原因も同じ。摩耗と、ホコリと、ニュートラル位置のずれ。2011年の3DSも、今のコントローラーも、動く部品はそこから壊れるんですよね。
第1弾のまとめで書いたとおりです。壊れるのは、電池と、押すところと、動くところ。
そのほかの定番故障
- バッテリーの膨張 — 発売から15年。もう膨らんでいる個体が普通にあります
- 上画面の映らない・線が入る — ヒンジを通るケーブルの断線
- 3D画面が二重にダブる — 立体視の視差バリアまわり。ここは修理が難しい部類です
- タッチのズレ — 抵抗膜方式なので、DSと同じく消耗します
改造メモ:まずはパッドのキャップから

3DSの整備で、いちばん手軽で効果が大きいのがこれです。
スライドパッドのキャップ交換。
実は、あのツルツルになった部分だけゴムのキャップとして被せ直せるんです。滑り止め付きのシリコンキャップが売られています。
これなら分解も要りません。被せるだけ。入門として、これ以上ないくらい簡単です。
それでも「勝手に動く」が直らないなら、中の部品側の問題なので分解が必要になります。
ほかの定番だと、
- バッテリー交換 — 裏のネジ1本+フタで届きます。3DSはここが親切
- タッチパネル交換 — 効果が分かりやすい
- 殻の交換 — 傷とヒンジのガタが一気に直る。ただし手順は長い
あと3DSは、本体の設定でタッチ位置とスライドパッドの補正ができます。分解の前に、まずここを見てください。それだけで直ることが、けっこうあります。
やりすぎた機能ほど、記憶に残る

最後にひとつ。
3Dの機能、僕はほとんど切っていました。目が疲れるので。
じゃあ要らなかったのかというと、そうは思わないんですよ。
あの「裸眼で立体に見せる」という無茶をやったからこそ、僕らは十数年経っても3DSの話をしている。売れた台数の話じゃなくて、覚えているんです。
うちの仕事でも似たところがあって。無難に直して無難に返すだけだと、お客さまの記憶には残らないんですよね。
「他の店で断られたのに直った」とか、「ついでにここも掃除しておきました」とか。ちょっと余計にやったことのほうが、覚えてもらえる。
だから僕は、やりすぎた機能のある機械が好きです(^^)
スマホ119ではゲーム機の修理・買取もやっています。押し入れの3DS、電池が膨らむ前にいちど見せてください。

次回は3DS LL と New 3DS。大きくして、ボタンを足して、を繰り返した迷走と進化の話です(^^)
スマホ119は沖縄県内に8店舗を構えるスマホ・iPhone修理店です。スマホだけでなく、ゲーム機(Switch・PS・3DS・PSP等)の修理・買取も承っています。
画面割れ・バッテリー・水没・データ復旧など、お気軽にご相談ください(^^)
店舗一覧/修理料金表/専務ブログ一覧
買取スマホ・ゲーム機の買取もやってます
画面割れ・水没・故障でも査定OK。iPhone / Android / Switch / PS / レトロまで、沖縄県内8店舗でその場現金・最短即日。まずは無料見積り&LINE写真査定から。
買取の無料見積りを見る ▶

コメント (0)